幼鳥の飛び出し 続 続 チゴハヤブサ

　一応三羽の幼鳥はこの森のそれぞれの樹木の枝にいることを確認したので、その動きを見ていると、枝から枝へと飛んで見せるが、まだ危なっかしいい。

　三番目と思われる幼鳥が葉の茂った枝の天辺にとまったが、足場が悪いらしくとまった姿勢が安定しないで、羽を広げたりバタバタしている。

　しばらくもがいていたあと、足場がかたまったらしくじっとこちらをにらんでいる。

　それでも少し動くと足場の枝が細いのか、体が安定しない。緑の葉に囲まれ頭だけ出して、次の飛び移る場所を探しているようである。

　そろそろ飛び出してくれるなとカメラを構えて待っているが、上に向けて構える手持ちのレンズは重い。

　そのうちに突然、カメラに向かって飛びだしてきた。チャンスとばかりに連写してみるが、思うようにはいかないものである。