飛び出しの瞬間 続 ハイタカ
見通しの良い枝に出てきたハイタカは、しきりに後ろを振り向いている。どうも獲物がいるらしい。
視線の方向を見てみると、シメの群れとヒヨドリ、カワラヒワの群れが見えそうである。狙っているのはどれか?
そのうちに体の向きを変えてスタンバイしているので、そろそろ飛び出してくれるなと、期待感を持ってファインダーをのぞく。
獲物を狙う鋭いまなざしは、ほかの猛禽のそれよりも厳しく魅力的である。幸い三脚を使っているので、じっと狙える。
普段はほとんど手持ちで、どこでも歩けるようにしているが、このフィールドはハイタカ狙いで待つには、そんなに動かなくて済むので三脚を使う。
手持ちで待っているときは、腕が疲れてレンズを下すと、その瞬間に飛ばれてしまうことがあるので要注意である。
背中を低くしたかと思ったら、上流方向に向かって勢いよく飛び出した。残念ながら、その後は上流の樹木の陰で見えなくなってしまったので、狩りは成功したのかどうか定かではない。
あいにくの曇りぞらなので、背景は不満であるがハイタカに出遭えたことと、見事な飛び出しを見せてくれたことに満足しているのである。
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