飛び出しはこっちだよ 続 オオタカ
樹木のてっぺんにいるオオタカは、そろそろ飛び出すころかなと、じっと待ってみることにした。
飛び出しはこちらへと願いつつ待っているが、周りをきょろきょろしたかと思うと、体を横に向けてしまった。
このまま飛び出したら左手の方向に行ってしまうなと、思いながらもこちらに来る期待感を募らせる。
でも考えてみれば、周りに何もない土手の上の大きなレンズに向かってくるわけがない。かえってそれを避けてしまうはずである。
それもそうだ、獲物を探している目つきは、河原の河川敷方向を向いている。背後には獲物の気配すらないのだから。
そんなこんなでこちらに一瞥をくれたかと思うと、背中を見せて飛び出していった。その背中を見送りながら、明日もまた来るぞと河原を後にしたのである。
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