夜明けの池 コハクチョウ
最近の夜明けは朝も六時を過ぎている。コハクチョウが塒にしている紅葉の池を覗いてみた。
池に近づくと、目ざめのコハクチョウの鳴き声が聞こえてくる。できれば、えさ場に向かって飛び立つ前に、その姿をファインダーにと思っている。
頭を両翼にもぐらせて眠っていたコハクチョウが、次々にそれぞれ頭を持ち上げて動き出す。池の端にいた白鳥たちが、池の真ん中に集まってきたので、いよいよ出発かと構える。
中には今年の幼鳥と思われるまだ灰色の羽根の個体も多い。眠っているときは家族でいるのか、4~5羽が連なって泳いでいる。
朝の鏡面のような池の水面を優雅に滑るように動いているが、多分水中の水掻きは忙しく交互に動かしているのだろう。
朝日が昇ってくるにつれて、水面の色や周りの紅葉した樹木の葉が、一層の赤みを帯びて白いコハクチョウがさらに際立つ。
コハクチョウのえさ場への飛び出しが遅れていると、池の奥の方にいたマガモが飛び出し始めた。時間の制約もあるので、早くしてほしいと思いながら、引き上げることにした秋の池之端である。
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