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鳥見

アカゲラ   エゾハルゼミを銜えて

 梅雨の晴れ間、枯れかけたクマザサの中のブナ林の古木の幹を見ると、アカゲラの巣穴が見える。クマザサは6年に一度枯れるらしいので、その年にあたってるとのこと。

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 野鳥のさえずりが響き渡る静かな森に、目線に見えるその巣穴から小さな鳴き声が聞こえるのは、アカゲラの雛の餌のおねだりの声か。

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 しばらく待っていると樹木の影にアカゲラのオスの姿、嘴には蝉のようなものを銜えている。

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  一旦近くの樹木の幹に止まってから巣穴へ向かう。巣穴の下に取りついたオスは、雛の鳴き声がする巣穴へ近づくと餌を見せる。

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 巣穴からは頭の赤い雛が顔を出す。小さな雛が大きな口を開けて親からの餌を受け取る。今朝のごちそうはエゾハルゼミのようである。

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      エゾハルゼミをどうぞ!

 アカゲラの見分け方は、頭の後ろの方が赤いのがオスで、メスにはその赤い模様はない。ところが雛はオスもメスも頭の前の方が赤いのである。

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 そんな頭をした雛が顔を出すと、アンバランスに見える大きな嘴とクルッとした目がかわいい。

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 その小さな嘴を大きく開けて、親の嘴から餌をもらうときは、目を閉じているように白く見える。

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 エゾハルゼミは捕りやすいのかオスもメスも交互に餌運びをしているが、それを嘴に銜えて意外と早くやってくる。

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      とって返して餌取りに!

 セミにとっては地中生活7年目で地上に出たのに、アカゲラに捕食されてはたまったものではない。そんなことはお構いなしの忙しいアカゲラ親子の給餌風景である。

 

 

アカショウビン  Ⅴ  背中のブルーが

 紅いくちばしと赤褐色の体のアカショウビンも、背中にきれいなブルーの部分がある。

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 でもなかなかその場所は見せてくれない。大きく羽を広げて飛び去るときには背中が見えるので、その時がチャンスになる。

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       見事な水中からの飛び出し

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 水浴びなのか採餌なのかよく飛び込むが、手前に飛び込んで戻るときに背中を向けるので、その背中のブルーが見える。

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       ブルーの部分が見える

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 長い旅をして渡ってきたばかりの時は、こういう餌場にはペアーで採餌に来ることが多いが、メスの姿が見えない。

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 たぶん時期的には抱卵中なのだろうと思う。梅雨が明けるころには、巣立った子供たちの姿も混ざったにぎやかなアカショウビンの家族の姿が見られることだろう。

 

アカショウビン  Ⅳ  その飛翔

 早朝から長い時間その出現を待っていたが、待った甲斐があってあちらの枝、こちらの枝と、いろいろ飛び回って楽しませてくれる。

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 やはり千両役者というのか首を長くして待っていたからか、登場するとそれなりに待っていた時間を忘れさせてくれる。

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 いわゆる期待に応えてくれているなと思える。紅いくちばしと赤褐色の体であるが、背中に水色の部分があるのが特徴である。

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 それは羽を広げて飛んでくれないとよく見えない部分である。それを見てくれと言ってるのか、こちらに向かって来たりする。

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 見えるのは背中なので向かい鳥では見えない。それとも向かってくるのは、少しストレスがたまって、カメラを持った人を牽制しているのかなとも思える。

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               見事な飛翔姿

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           背中のブルーが少し見える

待ち時間の割には飛翔の場面は数分であるが、あまり迷惑をかけてはいけないので、ほどほどのところで引き上げることにした。それでも数年ぶりのアカショウビンとの出遭いは帰路の足を軽やかにしてくれた。

 

アカショウビン  Ⅱ  緑の中の赤い嘴

 アカショウビンの大好物は蛙らしい。蛙だけが餌になるわけではないだろうが、蛙の鳴き声が止んで静かになったときは、蛙の身の保全かと思った。

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 蛙がその天敵になるアカショウビンの接近を察知して、静まり返ったのかと思ったが、そうでもないらしく、蛙の合唱の休憩時間のようである。

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 遠くの横枝に姿を見せたアカショウビンは、しばらくの間じっとそこに止まって当たりを見回している。

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 本命登場前は、動きの速いキビタキが前座を務めてくれたので、それを追いかけるのに忙しかったが、その点本命はじっと同じ枝に止まってくれる。

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 緑の葉に木漏れ日が当たって、背景になるその緑とアカショウビンの大きな紅いくちばしのコントラストがきれいに映る。

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 嘴は燃えるように紅いが、上面は赤褐色でおなかの部分は橙褐色になり、よくバランスが取れて、緑の森の中で絵になる光景を演出してくれる。

 

アカショウビン   新緑の森で

 ひんやりとした早朝の山道に入ると、「キョロロロローン」 という鳴き声が静かな森に響き渡る。

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 アカショウビンの鳴き声である。新緑に囲まれ、落ちた枯葉が踏み固められた森の散策路を上りきると、木立の間に鏡面に光る小さな池が見えてくる。

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 その池の近くまで散策路を下ってアカショウビンの出番を待つ。入り口で鳴き声を聴いているのでその出現は早いだろうと静かに期待感を膨らませる。

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 小さな池からは蛙の鳴き声が聞こえはじめ、時間がたつにつれその声がにぎやかな合唱になってくる。

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 時折そのにぎやかな蛙の声がピタッと聞こえなくなることがある。いよいよ本命が登場かと、緊張感と期待感を持って周りの樹木の横枝にその姿を探す。

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 時間の経過とともに緑の葉の間に陽射しが差し込んで、舞台設定は整っている。待つこと数時間、そんなところに静かに静かに登場してくれたのは、アカショウビンのオスである。

 

アマサギ   仲良しカップル

 梅雨とはいえ朝から青空、そろそろ田植えも終わってシギチでにぎわっているだろうと田んぼに出かけてみた。

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 ところが田んぼは田植えが終わったばかりで、まだ鳥たちが居つくような状態ではなく、見渡しても鳥の姿が少ない。

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 しばらく田んぼ道を歩いてみると、白い鳥が数羽田んぼの中で採餌中である。よく見ると中に二羽のアマサギの姿が見える。

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 アマサギも群れでいることを期待してきたので、二羽でも貴重な存在である。飛ばれてしまっては元も子もないので、慎重に接近する。

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 田んぼは田植えが済んだばかりなので、水もなじんでいなく餌になる虫たちも少ないように見える。

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 そんな中、仲良しのアマサギのカップルが、待っててくれたようにシロツメクサやタンポポを背景に被写体になってくれた。うれしいまだ早い田んぼ風景である。

 

 

キセキレイ  こんなところに

 キセキレイといえば清流の川辺の石の上で尾を上下に振るシーンを連想するが、珍しく森の高い樹木の横枝にいる。

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 最初は叢の中を歩き回っていたので、足元まで見えるように、少し高い石ころの上に止まってくれないかと待っていた。

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 そこにやってきたのはペアーの相手なのかライバルなのか、しばらくの間追いかけっこのように飛び回り、その後樹木の高いところに移った。

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 そのうちに体を振るわせたり羽繕いを始めたりと、リラックスした雰囲気である。キセキレイはどちらかというと低いところで見る機会が多い。

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 そんなわけで樹木の高いところにいる場面は少ないので、ついついファインダー越しに覗いてしまった。

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 そこにある意外と凛として、あたりを見回したりする姿は、違う鳥のようにも見える。先入観で見るのではなく、白紙で見ることもまた必要かなと思った高い枝のキセキレイである。

 

 

カワラヒワ   朝陽を浴びて

 鳥を探しながら川沿いの山道を上流へと登っていくが、鳥の鳴き声すら聞こえない日もあるものである。

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 時間が早すぎるのかそれにしても静かである。森の樹木の上の方を見上げながら歩くと朝陽の木漏れ日に鳥の飛翔姿。双眼鏡で追いかけるが姿を隠してしまった。

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 小一時間ほど歩いてやっと鳥の姿を見かけた。普段であれば早朝から鳥の鳴き声はうるさいほど聞こえるはずなのに・・・・・・・。

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 それでもゆっくりと歩いていると、足音に反応したのか地面から目の前の枝に飛び上がった鳥の影がある。

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 狙いの鳥かなと期待感を持って確認するとカワラヒワである。ここまで来てカワラヒワだけかと思いながらもレンズを向ける。

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 画像は朝陽が差し込み、コントラストが強すぎる感はあるが、緑の葉によく映える。カワラヒワには悪いが、カワラヒワの幼鳥と思われるきれいな羽色の早朝の慰めの出遭いになってしまった。

 

 

ツミ   白いもふもふの雛たち

 最初は人通りの多い低い樹木に巣材を運び始めたが、営巣には不向きと判断して高い樹木に巣を作り直したツミ。

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           オスを待つメス

 無事に約一週間前に孵化したようである。真っ白なもふもふの産毛の雛たちが、元気に親の持ってくる獲物を待っている。

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 狩りをして獲物を持ったオスが戻ってくると、定位置からメスを呼び出す。巣の近くで雛を見守っているメスは、オスのいるところに飛んでオスから獲物を受け取る。

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 獲物を受け取ったメスは羽をむしり取り、食べやすいように調理してから餌を待つ巣へと飛び立つ。

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 細い枝を積み重ねた巣では、静かにしていた雛たちが一斉に立ち上がって餌をねだる。メスはその雛たちに一口一口に食いちぎって餌を与える。

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 やはり体の大きいほうが我先にと口を開けるが、親もそこは心得たもので公平に餌を与えているようである。

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 雛の姿は確認できるのは3羽であるが、どうも4羽いるように見える。やはり一羽遅い子がいるようである。

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 ツミの雛の巣立ちは30日なので、今月末ごろには元気な雛たちが飛び回ることだろう。楽しみな公園の森である。

 

ツミ Ⅲ   子育ての狩り

 子育て中の狩りは忙しい。自分の食べ物もしかりだが、雛が大きく育つにしたがってその食べる量も違ってくる。

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 子供の数は通常3~4羽だから成長にしたがって食べるものも多くなる。鳥たちの子育てが終わってやつれた姿をよく見ることがある。

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 「子を持って知る親の恩」という言葉があるが、そういう姿を見ると鳥の世界も同じだなと思うのである。

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 親への愛情や恩情は、自分が子供を持ってみて初めて分かるものである。親の立場になってから、子育ての大切さや親の愛情の深さ、親の有難みがわかるというものである。

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 目の前のツミの子育てを見ていると、我が家の孫を育てている娘もそれを感じているのかなと思うこのごろである。

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 そんなことを考えていると突然のけたたましい鳥の鳴き声とともに数羽の鳥の姿、ムクドリである。

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 どうやらそのうちの一羽がツミの餌食になったようである。それも目の前での出来事である。

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 雑木林の枯葉でバタバタと抵抗するムクドリ、それを助けようとする仲間が飛び交う。しっかりと抑え込んだツミは片足に捕まえて上の横枝に飛びあがる。

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 見上げる樹木の横枝で餌食にしたムクドリの羽をむしり始める。オスの帰りが遅いメスの子育て中の狩りの一場面の遭遇であった。

 

 

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