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四国・四万十川の旅

  • 金比羅宮
    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

鳥見

Bird in the cage     ニホンイヌワシ

 しばらくぶりの遠征で山岳地帯のイヌワシに遭いに行ったが、あいにくの雲の多い雨模様、天気に恵まれず五里霧中の頂上であった。

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 最初は躊躇したが、それでも下界は雨も上がって明るくなってきたので、霧の晴れ間を期待しての山登りであったが、途中からは七曲の道路のセンターラインを見ながらの走行になってしまった。

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 羽ばたく鳥ではなく、気流に乗って滑空するので、程よい上昇気流と風があった方がうれしい。

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 しばらく待ってみたが、いくらか気持ち霧が薄くなったかなというレベルなので、せっかくだから頂上のお花畑を見ようと山道を登り始めた。

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 ここには、この山独自の高山植物が季節ごとに咲くので、それなりに楽しむことができる。夏の花は終わりに近かったが、秋の花はちょうどよい感じであった。

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 そんなわけで、せっかくの遠征も目的が果たせなかったので、悔しながら山岳のイヌワシにはとうてい勝てないが、都会のイヌワシで我慢することにした。

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 ただ、そこには自力で野生動物を狩る鋭い眼と爪、くちばしはなかったように見える。自然界において獲物を捕るということができなくなるという事は、致命的になる。秋晴れの山岳を飛ぶ ”ゴールデンイーグル” ニホンイヌワシのリベンジを期して、帰途についたのである。

 

 

 

 

 

 

遊びまわるところはまだ子供    続 キジ

 朝露に濡れた草むらで食事をしているキジの幼鳥たちが集まってくるのは、その端っこの方に、刈り取って乾いた草が山のように積んであるところである。

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 刈り取ってあるので草の実が乾いて食べごろになっているのか、それとも鳥は高いところに上りたがるので、やはり高いところに上ってみたいのか、三々五々集まってくるのである。

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 草むらで採餌をしているときは上半身しか見えないので、かなり成長したなと思ってみていたが、草の山に向かう姿は足元を見るとまだまだ幼鳥だなと思うところがある。

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 それは尾羽は短く体がまだ成鳥のそれになっていないので、飛び立つ後ろ姿などは、まだ幼なさが残ってるなと見えるのである。

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 今朝は親鳥がまだ姿を一度も見せていないが、どこかで見ているのかなと探してみると、遠くの草の高いところで、多分首を伸ばして全体を見ているのはメスの親だと思われる。

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 キジのオスはまじめに子育てをしないといわれているが、片や五羽から六羽の雛を生んで育て上げるキジのメスは立派なものである。

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 この幼鳥たちの中にも、その褒められる立派な親になるだろうメスも四羽ほど見える。見かけはきれいだが、将来一夫多妻を楽しむだろうと思われるオスの姿は三羽ほどである。

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 人の目でキジの世界を観察して勝手な空想をしているが、まずは、早く一人前になり独り立ちをして、鬼ヶ島で活躍することを願うばかりである。

 

夜明けの幼鳥たち   キジ

 九月に入って夜明けが日増しに遅くなってくるが、それでも陽が昇りきる前にと河原に急ぐ。

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 この河原では、春先には下流の橋から上流の橋の間に、六羽のオスのキジが声高らかに鳴きながら母衣打ちをする姿をよく見せていた。

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 その橋の間の土手を上流に向かって歩くたびに、雛をたくさん連れて歩く姿が見られるといいなあと思ったものである。

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 それぞれが伴侶を見つけて繁殖に入ったように見えていたが、小さな雛を連れて歩いたのを目撃したことは少なかった。この時季は親鳥も雛たちに細心の注意を払っているのだろう。

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 少し成長して大きくなり始めた雛たちは、時々その姿を見せてくれるようになった。でも週末バーダーにそのチャンスはなかなか来ない。

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 人に例えると元服の時季になったのか、オスは羽や胸元、顔などが色つき始めて成鳥の面影を漂わせてきている。一方のメスは尾羽の長さで見分けるしか、見分けがつかないほど成長している。もう親離れの季節なのかもしれない。

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 そんな子供たちが、朝露に光る草むらで採餌中である。ざっと見たところ七羽の姿が見える。草の中に顔を沈めているときは、どこにいるか探すのが大変だが、警戒するように頭を上げて周りを見回す姿は、もう一人前のそれで、ずいぶん成長したものである。

 

幼鳥が一人前になってきた   カワセミ

 渡りの鳥の姿がまだ見えない河原を歩いていると、盛んに飛び回って目立つのはカワセミの幼鳥である。

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  すっかり羽根の色もコバルトブルーがきれいになってきて、幼鳥同士が追いかけっこをしている。

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 それにも飽きてくると川の中に飛び込んで漁の練習なのか、それとも空振りなのか水に飛び込んでは出てくれが、その嘴には何もない。

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 護岸用のコンクリートにとまっていたかと思うと、目の前をほかのカワセミが飛び去るとそれを追いかけていく。

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 何をするわけでもないが、今度は下流に向かって低空飛行である。

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 そうかと思うと対岸の浅瀬に飛び込んでいるので、これは水浴かなとも思う。

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 旅鳥たちが姿を見せてくれるまでは、しばらくの間カワセミが楽しませてくれそうである。

 

 

 

それぞれのポーズ     アオサギ

 稲光と雷鳴、やや、天敵の来襲かな?

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 目の前の川には獲物がいっぱい、ライバルはいないだろうな?

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 お先に失礼獲物はいただきましたよ、ダイサギさん。

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 川が濁って餌が探せないよ、下流の方はどうだろう?

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 ゲリラのような雷雨に困惑しているアオサギたちである。

頭を垂れた稲穂の中で    チュウサギ

 暑い暑いといっていても、季節の移ろいは早いもので、田んぼでは稲穂が色づき始め頭を垂れてきた。

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 この実りの時期になると心配なのが台風の進路である。今シーズンはかなり規模の大きな台風が九州地区を通過している。

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 例年にないのは、幸か不幸か直進して朝鮮半島に向かう台風が多いことである。

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 最近の台風は日本の近海で発生するので、大型化して上陸することが多くなっている。やはり地球温暖化のせいなのか?

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 そんな稲の刈り取りが間近に迫っている田んぼでは、サギたちが採餌をしている。

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 刈り取りも近くなっているので、田んぼの水は抜かれて柔らかい土の中の餌を捕っている。警戒して頭を上げたときのくちばしには、泥がついていることがある。

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 ダイサギかなと思ってみていると、なんとチュウサギのようである。近くにアマサギもいるかなと見回してみたが、その姿は見えなかったが、実りの秋のチュウサギである。

 

 

曇り空を見上げたら    ミサゴ

 あまり天気の良くない曇り空を見上げたら、そこにはミサゴの飛翔姿がある。

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 よく見ると換羽の時季なのか、それとも子育てが終わって一段落した姿なのか、尾羽も翼も羽根の抜けたところが多い。

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 どこに行くわけでもなく上空を旋回したり、急降下のように翼をすぼめてみたりする。

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 時には足を出して空中回転みたいなこともして見せる。

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 周りにはトビもいるので、時々見間違えたりするがもう一羽いるらしい。

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 時々二羽は近づいてみたり、並んで飛んでみたりするので、ひょっとして幼鳥なのかもしれないと思ったりする。

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 この近くの山の高いところで営巣していたが、雛は二羽が巣立った。

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 ただ、いろいろなことをして見せてくれるので、もしや池に飛び込んで魚を獲ってくれる場面を見せてくれるかと期待していたのだが、それはかなわなかった。

追いかけっこをする幼鳥たち  続 イソヒヨドリ

 子供たちは元気である。陽が陰り始めた公園に行くと、元気に声を出して走り回っているのは、子供たちである。それを見ているのは熱中症を心配するマスクをした親たちか。

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 河原でもそうだが、川面や青々とした草むらを飛び回って追いかけっこをしているのは、スズメやカワセミの元気な幼鳥たちである。

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 海岸の上空を旋回しているアオバトの中にも、幼鳥らしき姿も見えなくはない。まだオスメスの色がはっきりしていないのは、それだろうと思う。

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 海岸の岩場やコンクリートでできたテトラポットの間を飛び回っているのは、同じくイソヒヨドリの幼鳥たちである。

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 かなりの低い位置をお互いに追いかけまわしている。その様子を見ているのは背後の電線にとまっている母鳥である。

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 飛翔姿だけを見れば、もうすでに一人前であるが、まだ警戒心が薄いのか人の多いところでも飛び回っている。これから天敵から身を守ることや採餌の方法を学びながらさらに成長していくことだろう。

 

 

海岸でも独り立ち    イソヒヨドリ

 最近のイソヒヨドリは街中でも営巣するようになってきたので、そろそろ改名も考えなければいけないかもしれないと、余計なことを考えるときもある。

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 周りの環境に適合して生き抜いていくのは生物の本能であるが、最近では篭脱け鳥の繁殖力が旺盛でその生息範囲を拡大して、今では市民権(留鳥権とでもいうのか)を得ているような鳥たちも多い。

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 でも、瓢水の句「やはり野に置け蓮華草」ではないが、そのものにふさわしい環境に置くのが一番良いのではないかと思う。

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 そんな中、海岸ではイソヒヨドリの幼鳥たちが、独り立ちして元気な姿を見せている。

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 オスはオスらしい色になり始めているが、まだそれははっきりしてきれいにはなっていない。メスはそれらしく地味な装いで、猛暑日には敵わないらしく大きく口を開けて、熱中症を気にしている。

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 猛暑日の海岸、アオバトが山の方に引き上げたときのファインダーを楽しませてくれるのは、イソヒヨドリの幼鳥たちである。

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 やはり海岸を飛び回るのが本来のイソヒヨドリかなと、再認識する光景である。

 

束の間の汐飲み    続 アオバト

 孫にあげた絵本に野鳥の鳴き声とその姿を覚えさせる本がある。前のページに鳴き声がたくさん並んでいて、次のページの同じところにその鳥の姿がある。夜寝る前にせがまれて読む本の一つである。

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 小さな子供たちがすぐに覚えるのは、簡単な鳴き声と近場にいてみることが多いスズメやカラスなどの鳥の鳴き声である。あとは覚えやすくはっきりした鳴き声のウグイス、コジュケイやサンコウチョウ、アオバトなどである。

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 この本ではアオバトの鳴き声は「アーオ、アーオ」と表現している。ところが鳴き声から命名されているかというと、そうでもなく緑色のことを青と表現するところからきているようである。

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 そういわれれば、青りんご、青じそ、青汁、交通信号の青など色は緑であるが、青と表現されている。これがなぜかといわれれば、平安時代までさかのぼらなければならない。

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 そんなアオバトが海岸の岩礁に下りてくれる。例年だと岩に打ち寄せる白波が背景で良い絵になったのであるが、それも少ないので岩肌にたまる潮水も飲みにくそうである。

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 岩礁をすっかり飲み込んでしまうような波しぶきの中で、命がけの汐飲みの図を描いていたが、ままならずである。

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 さらにそれを狙うハヤブサも期待して待ったが、はるか上空をミサゴが通り過ぎただけである。再度周到な準備でチャレンジしようと決意して引き上げた海岸である。

 

 

 

 

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