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四国・四万十川の旅

  • 金比羅宮
    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

自然浴

ニホンカモシカ   華厳の滝で

 数十年ぶりにマイナスイオンの水しぶきが当たる華厳の滝観瀑台に立つ。今では97mの落差を滝つぼを目線で見るためにエレベーターがあり、一気にそこまで降りることができる。

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 エレベーターの扉が開くとひんやりとした冷気が頬をなでる。階段を下りて観瀑台に立つと、滝つぼからは瀑音とともに水しぶきがはじける豪快な姿が目の前に映る。

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 この季節なので水量も豊富で、その落下する姿は壮大である。その谷間を多くのイワツバメが飛び交うので双眼鏡でその姿を追ってみる。

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 猛禽類でも飛んでいないかと、じっくり双眼鏡をめぐらし探してみると、岸壁の途中の緑の樹木の中に動くものが見える。

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 ゆっくりと頭を動かしているのはカモシカである。距離はかなりあるので、はっきりは見えにくいが子供もいるようである。

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 正面の落下する滝に向けていたカメラのレンズを望遠に変えて、左方向の急斜面のくぼんだ崖のカモシカに照準を合わす。

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 天然記念物のニホンカモシカであるが、それにしてもこんなところにという場所である。カモシカの子連れは珍しいので一応連写しておく。

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 満開のクリンソウの群生で癒されて、帰り際にニホンカモシカの親子に出遭うとはなんとありがたいことか、美しい自然に囲まれた風景やそこで生活する動物たちに感謝の一日である。

 

ヒガラ  紅葉狩りの合間に

 雨上がりの翌日は雲一つない青空、紅葉を追いかけて少し山の手へと中央高速を西へ走る。

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 河口湖への分岐を過ぎてトンネルをくぐり、リニアモーターカーの試験線路を過ぎると、正面には山頂に雪を被った富士山の、朝日に白く輝く雄姿が見えてくる。

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 高速道路を下りて左に曲がると、富士スバルラインへと続くまっすぐな道路になる。

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 途中、メロディー道路では、 ♪富士は日本一の山~♪ のメロディーが走る車のタイヤの音として流れてくる。粋な計らいである。

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 ブナ系の樹木が多いのか黄色系の葉が目立つ裾野の樹林帯を走ると、料金所が見えてくる。平日は無料のゲートも今日は管理人がいて有料の日である。

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 あまりの良い天気に誘われて出てきてしまったが失敗である。毎日が日曜日の人は平日に動くべきである。反省して五合目までの往復料金を払う。

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 今日はかみさんへのサービスがメインなので、標準ズームだけの装備。ホシガラス、カヤクグリ、ルリビタキなど飛びまわっているが、ヒガラだけをアップする。

シカ  富士の裾野で

 夏も終わりに近くなって夏鳥が山を下りる前にということで、富士の裾野で鳥を探してみた。

 あいにくの曇り空で薄日は見えるが、富士山はガスに阻まれてその日本一の姿は見えない。

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 早朝の戦車道路を行くと鳥たちが飛び出すが、すぐに一面に広がる穂が出始めたススキが原に潜ってしまう。

 遠く見下ろす山中湖の湖面が陽の出の光で反射して見える。朝もやの戦車道を歩くと、波を打った火山礫の道路のはるかかなたに動くものが見える。

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 双眼鏡で見てみると数頭の鹿であるが、鳥を見にきて鹿を見る。これを「馬鹿」といわないで何というだろう。

 何かに熱中するあまり、社会的常識を失ってしまった状態を「馬鹿」という。私などはかみさんからは「鳥馬鹿」といわれている。

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 若いころ「バカの壁」という本を読んだことがある。それによると、なぜお互いに話が通じないのか、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからだといっている。

 お互いに話が通じるように、よく相手のいうことを聞くようにしたいものである。

グライダーと狸  高原ではこんなものも

 青い空に白い雲晴れ渡った高原の空には野鳥だけではなく、こんなものも飛んでいる。グライダーである。

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 飛んでいる姿を見ると、風に乗って気持ちよさそうに見える。大空をぐるりと円を描いて高原の芝生の飛行場に降りてくる。

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 そうかと思うと森の木道を歩いていると、子狸が可愛い顔を見せる。チョット前までは8匹が顔を揃ええていたということであった。

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 それにしても警戒心のない子狸である。この森に入る前に 「熊に注意」 という看板を見てきたばかりで、心配しながら歩いていたが可愛い子狸でひと安心である。

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 今回の高原の探鳥会は、空を飛ぶ鳥ではなくグライダーを見たり、森の木道を歩いているとゴジュウカラではなく子狸であったりする。いろいろなものに出会えて楽しみも倍増である。

高尾山  自然研究路を歩く

 土日のウォーキングだけでは運動不足だといわれているので、久しぶりに高尾山に登ろうと簡単に雨具と汗ふきタオルをバックパックに詰めて、おにぎりと水は途中のコンビニで買うことにして早朝に家を出た。

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        みやま橋

 京王線の高尾山口の駅頭には7時には着いたが、同じような考えの人たちも結構多い。空は曇が厚く太陽の光は直接当たらないので、熱中症の心配もすることもなく軽快に歩を進める。

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高尾山は、ミュシュランの三つ星にランクされている自然環境ということで人出は多い。ざっと見ても6割は女性である。いわゆる山ガールといわれるスタイルで服装はみな同じように決まっている。老いも若きも”山ガールスタイル”である。

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いつもは6号路から登るが、今日は1号路から4号路を歩いて山頂を目指す。オリンピックで日本選手の女子力のすごさを目の当たりに見せられたが、ここでも女子力は男性をうわまわりそうである。

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       八王子方面 稲荷山下山道より

4号路のつり橋辺りに来ると、野鳥たちの鳴き声も聞こえてくるが、姿はなかなか見ることができない。初夏の頃、繁殖期の野鳥たちは盛んに自己主張をして囀ってくれるが、立秋を過ぎるとそろそろ帰り支度を始めるのだろうか、あまり姿を見せない。

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        キビタキ

登山道も梅雨時の大雨で特に沢になったところが流されて崩れているが、新しい木と土で整備されて真新しい階段になっている。この辺まで来ると一歩一歩がかなり辛くなってくる。

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山頂近くは一気に急な登りになるが、緑の樹木の間から見える中央高速の車の流れを見ながら一息を入れる。見上げるとすぐそこに山頂が木の間から見える。

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山頂では、すでにたくさんの人たちが腰をおろして汗を拭きながら、冷たい水を飲んだりおにぎりを食べたりしながら休憩している。あいにく雲が多く富士山や目の前に広がる山々の姿ははっきりと見えないのが残念である。

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まだ時間は早いので、今日はもう少し先まで足を延ばしてみようと思う。陣馬山へ向かう稜線を紅葉台から一丁平まで歩いてみる。ここで驚くのは、最近多くなったマウンテンマラソンというのか、山登りを軽々と走り抜いていく姿であるが、ここ高尾山では特に多いように感じる。

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冷たい生ビールで喉を潤し一休みして、帰り道は山頂から稲荷山コースを下ることにした。これも稜線を下っていくので、道は整備されているが、下り坂なので登山靴の靴ひもをもう一度しっかりと結び直して下山することにした。これをやらないと足のつま先を痛めてしまう。

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時間が早いのでまだまだ登ってくる人の方が多く、夏休みとあって家族連れが多く見られる。子供たちもすれ違いざまに、元気な声で「こんにちは」と山のあいさつを交わす。

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       稲荷山コースの登山口

約1時間の下山で、11時半にはふもとにたどり着いた。ここで冷たいビールと言いたいところであるが、高尾山のビアマウントは13時からなので、それまで待っているわけにもいかず帰ることにする。

汗びっしょりで冷房の効いた電車に乗ったのでひんやりする感触が何とも言えない。疲れでうとうとして乗り過ごさないようにと気を使いながら帰途についた。

烏川渓谷  清冽な水

安曇野から犀川の支流烏川をさかのぼる。北アルプスの蝶ヶ岳と常念岳を源流とする雪解け水が清流となって烏川渓谷の流れとなっている。

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        烏川

整備された広い道路も右手にウエストン像を見る辺りから狭くなり、ところどころ車のすれ違いもままならぬカーブも出てくる。最初の森の中にあるパーキングに車を止めて、坂道を下り水辺を歩いてみる。

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川にかかる清流橋を渡り対岸に行くと反対側に大きな人面岩がある。よく見ると誰かに似たような顔をしている。川面は冷たい川の流れと湿気の多い大気のせいか靄のようにかすんでいる。

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         人面岩

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この付近は月の輪熊の生息地ということで、熊に注意の看板がある。簡単に注意といっても突然の対面になると危険なので、鉢合わせにならないように注意しながら歩く。昨夜からの雨で川の水も増えて木々の緑もさらに鮮やかに光ってきれいに見える。

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               つり橋

マイナスイオンを両手を挙げて胸一杯に吸い込んで水辺の散策路をゆっくりと歩く。つり橋のところまで来ると河原では家族連れが水遊びをしたり、ビニールシートを敷いて休憩している姿もみえるようになる。

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                                 野アザミ

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        鏡面の池

新緑の樹木の中のウォーキングを終えて、車でさらに上流へと向かう。途中にバンガローなど整備されたキャンプ場がある辺りを過ぎると、急に道路が狭くなり渓谷沿いに曲がりくねった山道を登る。

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狭い道で車が1台通るのがやっとというところである。対向車が来たらどこまで下がればいいのだろうと考えながらハンドルを握る。ところどころに行き違いができるように広くなったところがあるが、山また山で行きかう車もなく少し心細くなりそうな山道である。

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木々で囲まれたせまい道が開けたところに、轟々となる川の流れと共に滝の流れが向かいの山肌に見える。遠くに見える山々は雨上がりでガスに煙っている。大水沢の滝である。展望台から見渡すと鳥たちの鳴き声も聞こえるが、水の音に消されてよく聞こえない。

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さらに上流へと川沿いに登ると車が数台駐車できそうな広いところに出る。山肌から幾筋もの水が白い糸のように流れ落ちている。そこが延命水の採水場所である。山肌から流れ出る水を竹を二つに割った樋で飲めるようになっている。

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              延命水

どこに行くにも常に車に積んでいる10Lのポリタンに水を汲んで帰ることにする。水の出口が細いので時間がかかる間、近くの川の流れる河原を散策する。家に帰ってアルプスの水で珈琲を入れるのが楽しみである。清冽な水と緑したたる木々で心を癒してくれた烏川渓谷の自然とのふれあいであった。

花と蝶   クジャクチョウとナミヒョウモン 

雲上の楽園とはいかないが、ガスの薄れる瞬間に周囲の眺望を眺めると、残雪が白く谷間に残った北アルプスの山々が見える。そよ吹く風は心地よい。

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        クジャクチョウ

自分の足でここまで来ないと味わえない風景である。梅雨も明けていよいよ夏山シーズンになるが、周囲の眺望や可憐な高山植物に出あえることはうれしいことである。

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花ばかりに目をやっていると見落としてしまいそうであるが、その花に止まっている蝶たちがいる。天敵を恐れながら自分の生命を守るために生物たちの知恵が見え隠れする。

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黄色の花の群生の中に珍しい蝶を発見する。この花は、マーガレット菊とでもいうんでしょうか、定かではない。近くにはウサギギクといって黄色の花びらがウサギの耳の様な形をしていたが、これとはちょっと違うような気がする。

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黄色の花の群生の中にいる蝶は、クジャクチョウとナミヒョウモン。この花がお気に入りのようで花から離れないで、忙しそうに翅を動かして花から花へと飛んでいる。

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        ナミヒョウモン

美味しい花に出あうと、翅を大きく広げてじっとしながら口をしべの中に入れて蜜を吸っている。クジャクチョウは4枚の翅の縁に目玉模様があり、この目玉模様は鳥類などの天敵から身を守る効果があるといわれているが、みごとな模様である。

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また、目玉模様がクジャクの飾り羽を思わせるのでクジャクチョウといわれる由来いだという。翅の表側は目玉模様以外にも、鮮やかな赤褐色で褐色の縁取りがあるのできれいに見える。

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翅の表側のわりにはその裏側は地味な色で、翅を閉じると表ほどの鮮やかさはない。これが擬態となって身を守るのである。一方ナミヒョウモンは、豹柄からその名がついたと思われるが、ヒョウモンチョウはいろいろ種類が多いので見分けるのはかなり難しい。

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       イブキジャコウソウとクジャクチョウ

花にとまる蝶を楽しみながらさらに登山道を上へと登っていくと、小さな薄いピンクの花びらのイブキジャコウソウにとまっているクジャクチョウを見つける。これもまた花柄とチョウの翅の模様がうまくマッチングしているように見える。

朝からまいていたガスが時間が経つにつれて薄れ、時々青い空が見えるようになってきた。まだ少し雲はあるが、目の前に白馬連峰の山々が見えるようになってきた。横になった石のベンチの上に腰を下ろして周囲の眺望を楽しむことにする。

コマクサ  高山植物の女王

ヒマラヤの青いケシを見ながら散策路を登っていくとガスが濃くなってまわりが見えにくくなってくる。高山の岩や砂礫の間にかわいい淡紅色のコマクサの花が見えてくる。

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        コマクサ

「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサは、他の植物には生育が難しいような砂礫や荒涼地にもたくましく耐え、淡紅色の可憐な花を咲かせる。

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その美しさを支えるのは、地中深く伸びたしなやかな根にあるといわれる。地上部の5倍以上の長さにも達するといわれている根からきれいな花を咲かせるエネルギーを吸収しているのである。

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やがて土地の養分が豊かになると、他の植物に譲り、別の地へと群落を移していく習性がある慈善事業家のような花である。

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花弁は4個で外側と内側に2個づつつく。外側の花弁は下の部分が大きく膨らんで、先が反り返り、内側の花弁はやや小さく、中央がくびれたようになって上端は合着している。

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花の名前はその形が馬(駒)の顔に似ていることに由来するといわれて、葉の形は根生葉で細かく裂けてパセリの葉のように見えるが、パセリより白っぽさが目立つのが特徴である。

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        シロバナコマクサ

かつては、花崗岩の砂礫の中に見える淡紅色のコマクサのそのかわいらしさゆえに、明治、大正の昔には盗掘や薬草として採り尽くされて絶滅の危機に瀕したこともあるという。

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        イブキジャコウソウとコマクサ

「やはり野に置け高山植物」である。淡紅色のコマクサの群生に混じって珍しい白い花をつけているシロバナコマクサの姿もみえる。紅白のめでたいコマクサである。

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紅白のコマクサを見ながら植物園の頂上近くの座るのにちょうど良くできた大きな岩に腰をおろして、冷たい水で喉をうるおしながら周りの景色を眺めると、ガスの晴れ間に時折五竜岳の頂が顔を見せる。

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座っていると涼しい風がほほを撫でてくれるので、登ってきた時の汗もスーッと引いていく感じである。紅白の高山植物の女王コマクサと出あうことができたので、きっといいことがあるだろうと期待しながらさらに登山道を登る。

名滝名水の宝庫   大川(おおこ)の滝と千尋(せんぴろ)の滝を歩く

 とにかく毎日よく雨が降る。屋久島は上から見るとほとんど丸い形をした島で、位置を確認するときは、時計盤を頭に浮かべて考えるとわかりやすい。宮之浦港を一時にすると安房港は三時の位置になり、屋久島空港は二時の位置になる。

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        千尋(せんぴろ)の滝   

今日歩こうと思っている千尋(せんぴろ)の滝は五時の位置になるので、島の東南の方角になる。島を流れる川も同じように放射状に流れている。車を降りて雨にぬれた樹木の間を歩いて行くとドーッドーッという滝の音が響いてくる。

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この千尋(せんぴろ)の滝は鯛ノ川にかかる豪快な滝で、落差約60m、屋久島の本体である巨大な一枚岩の花崗岩がむき出しになったV字谷を見下ろす景観は圧倒させられる。宮崎駿の「千と千尋の神隠し」はここがヒントになっているという。

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        モッチョム岳(940m)(車窓より)

この滝の手前に登山の案内と共に登山道がある。その登山道も最初から階段になっていて見るからに登りはきつそうである。その急峻な岩山は標高940mのモッチョム岳である。あいにく靄に隠れて頂上は見えないが険しくそそり立っている。

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             大川(おおこ)の滝

そこから約30分ぐらい車で走ると、大川(おおこ)の滝が見えてくる。これは位置的には八時ごろの位置になる。この滝は屋久島最大の滝で、88mの高さを大量の水が豪快に流れ落ちている。

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              大川(おおこ)の滝

滝壺まで岩の間を歩いて行くことができるが、雨で足元が悪いので全体を見渡せる岩場でその轟音と水しぶきを楽しんだ。新緑の山の木々に花が咲いている姿が、濃い緑の中に黄緑色になって、それが雨にぬれてさらに鮮やかに見える。

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       水量が少ないので右側が細く流れている

屋久島に豪快な滝がたくさんあるのは、花崗岩でできた山なので大量の水にも浸食されることなく、その姿を残しているからだといわれている。

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      水量の多いときは水没してしまう取りつき路

豊富な美味しい水のあるところには美味しい酒ができるといわれている。屋久島の酒「三岳」と「愛子」は夕食のときに味わってみたが美味しい酒である。

「三岳」は屋久島三岳といわれる宮之浦岳(1,936m)、永田岳(1,886m)、黒味岳(1、831m)の山岳信仰(岳参り)からの名前の由来だという。味は一言でいうと、「柑橘系の香りがするフルーティーな芋焼酎」という感じである。

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        屋久島の地酒

それと「愛子」はやはり、愛子岳(1,235m)からその名前があり、敬宮愛子様の誕生で一躍人気が盛り上がったといわれている。どちらも島でしか飲めないといわれ、本土ではプレミアがついて、なかなかお目にかかることは難しく味わうのはさらに大変だと聞く。

ところで今夜はどの酒を味わってみようかと、滝の流れを眺めながら思案しているところである。

紀元杉  太古の森の神秘

杉は世界で日本だけに生える固有種で、温暖多湿の日本の気候に適応する遺伝子を持っているといわれている。

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対向車が来るとどちらかが広いところまで戻ってすれ違いをするような林道を1,000m以上登ったところに紀元杉はある。紀元杉は推定樹齢3,000年といわれ、樹高は19.5m、胸高周囲は8.1mの太古の巨木である。

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樹木は大きくなると幹の中心部から腐り始め、空洞が広がって本体を支えきれなくなって、倒壊して一生を終るのであるが、屋久杉は幹材が腐りにくいため一千年以上も倒壊せずに生き続けられ、毎年幹の外側に年輪を作って巨木へと成長していくといわれている。

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           紀元杉  樹齢3,000年

島全体を見てみるとどこにでも杉の木が見られ、一面緑の多い島であるが屋久島では、樹齢一千年以上の天然杉を「屋久杉」と呼び、一千年以下は「小杉」、人が植林した杉は「地杉」と呼んで区別している。

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           栂の巨木

天然杉は標高500m以上に分布し、1,000m以上の高所が杉の適地だといわれ、登っていく道路わきにも数多くの大木が見える。水分と太陽の光が豊富なせいか、森の木々は枝先まで蘚苔類に覆われて、シダや灌木などが巨木の樹皮に着生している。

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紀元杉のまわりにヤクシャクナゲのピンクの花がきれいに咲いているが、本土のシャクナゲとは少し違っている。シャクナゲの幹は大きく花は小さいのが特徴である。

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紀元杉の周りは手すりのついた木道があり、周囲を一回りできるようになっていて、大きな幹に手を触れるとなにか元気が湧いてくるような気がする。

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            周囲8.1m

雨上がりの巨木の森は、しっとりと靄が立ち上り幻想的な雰囲気を漂わせている。3,000年の長寿にあやかって周囲8.1mの樹皮に触れ招福を祈念しながら下山することにする。