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早朝散歩

保護色をやっと見つけて  ヤマシギ

 緊急事態宣言も首都圏を除いてやっと解除されるようになった。この閉塞感は何とかならないかと思っていたので、うれしい情報である。

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 但し、それぞれの感染させないしない行動は継続しないと、元の木阿弥になってしまう。

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 平日は家と職場の往復だけなので、週末の休日は運動不足と体力増強のために、人の少ない早朝に近くの公園を歩くことにしている。

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 それでも最近は、上り下りの少ない平たんな散策路を歩くようになっているのは、寄る年波には勝てないという現実なのか。

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 目当ての鳥は坂道を上ったところの丘の上なのだが、途中の坂道の藪の中も、じっくりと探鳥しながら登っていく。

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 枯葉と草葉の中に何か動くものが見える。もしかして期待のヤマシギかと、じっとその動きを待ってみる。

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 枯葉と地面の保護色になっているヤマシギは、動いてくれないと見つけることはなかなか難しい。

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 じっと目を凝らしてみると、眼だけが光っているのでそれを追いかけてみた。この類のシギ類はたくさんいるが、ヤマシギの特徴は脚が短いことと、頭に見える白い横縞が識別の好材料になる。二年ぶりかの出遭いになり、うれしい早朝公園散歩であった。

 

存在感を示して   ジョウビタキ

 いつも河原の土手を歩くと必ず出てくるのはジョウビタキのメスである。清楚な感じのメスも好きであるが、やはりたまには凛々しいオスにも遭ってみたい。

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 土手を歩くときは下流の行き止まりまで歩いて戻ってくることが多い。最近は合流点の河川敷の樹木がほとんど伐採されてしまったので、その先まで行くことは少なくなった。

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 鳥たちが隠れるところが少なくなったので、その姿もあまりなく桜並木を物色してみるが、期待に応えてくれない。

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 それではと、河原の草むらのカシラダカやホオジロ、アオジなどを観察しながらアリスイを期待してみる。

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 鳴き声は聞こえるが、その姿を見つけるのは動いてくれないと難しい。そんな折、背後から聞こえるのはジョウビタキの声。

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 振り返ってみるとジョウビタキのオスが、桜の枝に居てその存在感を示すように鳴いているではないか。なかなかきれいなオスとの出遭いになった早朝である。

けあらしの中で   クイナ

 冷え込んだ朝の陽の出前の湧水池の水面は、けあらしで良く見えないことがある。風景としては幻想的で好きな光景である。

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 それも陽が昇るにしたがって薄れていく。そうすると、池の岸辺の草陰に隠れていたコガモ達が出てきて、朝の水浴びをして両翼を広げてパタパタをするので、にぎやかになってくる。

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 そんな光景に気を取られていると、水際を何かが動いている。霧が少し残っているので良く見えないが、クイナのようである。

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 頭を水の中に突っ込んで、水中の餌をさがしているようにも見えるし、水を飲んでいるのかとも思う。

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 霧があるのと陰になって暗いので、クイナのくちばしの赤い色は良くでないが久しぶりの出遭いになる。

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 土手を歩いていると、鳴き声はいつも聞こえるが警戒心が強くその姿はなかなか良く見せてくれない。今朝もすぐに池の端の草付きに入ってしまってからは、姿を見せなかった。

青さが目立つ   イソヒヨドリ

 イソと名前がついているから海岸にいるのかと思うが、最近は内陸でその姿を見かけることが多い。

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 同じイソと名前がついていてもイソシギはそんな違和感を持ったことがない。

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 その鳥たちに最初に出遭った印象が強く頭に残っているのかなと思う。

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 なぜかといえば、イソシギは河原で見かけるのが当たり前になっているので、なぜイソシギなんだろうと思う程度である。

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 ところがイソヒヨドリは、海岸の波しぶきの岩場でさえずっている印象が強いせいか、近場で見るのは違和感がある。

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 でも、きれいなブルーの背中を見せたイソヒヨドリのオスが、河原の本流のわきを流れる小河川に姿を見せている。

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 きれいに積み重ねられたコンクリートの石垣から川底の虫たちを狙って、飛び込んではまた戻ってくる。それを何回も繰り返している。

 

黒くない腹   アカハラ

 鳥にはシロハラ、アカハラ、ムナグロなどがいるが、クロハラは聞いたことがないので、人間だけかもしれない。

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 人間の場合ハラグロというがどんな人のことを言うのか、口ではよいことや優しいことを言っても、実は心の中では正反対の事を思っている人、となるのかもしれない。

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 今シーズン公園ではシロハラはたくさん見かけるが、アカハラとの出遭いは少ない。

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 夜明けが早くなってきた昨今少し早めに出かけると、東の空に夜明けのブルーからピンクのグラデュエーションがきれいに広がっていることがある。

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 それも河原に着くころにはすっかり赤くなって太陽の光がが覗き始める。土手下の枯草を嘴でより分けているのはアカハラである。

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 姿を見かけたことはあったが、今シーズンファインダーに納まったのは初めてではないだろうかと思う。ハラグロとは一般に悪い意味に使われることが多いが、誉め言葉の時もある。そんなことを感じさせないアカハラは無心に採餌に没頭している。

 

 

 

日向ぼっこ   タヌキの兄弟

 冷え込む早朝も風がなく陽が出てくると、ひだまりは暖かく感じる。いつもの河原の土手を一回りしてみると、河原の樹木がかなりの規模で伐採されている。

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 名目は増水の際の水害の予防という事になっているが、なぜ2月、3月になるのかと疑問がわく。

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 伐採の後は重機が入って土砂の移動も行っている。バーダーにとっては鳥たちの隠れ家が少なくなってしまうので、残念なことであるが仕方ないのだろうか。

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 うるさい重機の音にも関わらず、日向ぼっこをしているのは、タヌキの兄弟である。ここにはかなりの数のタヌキが生息しているといわれているが、見た目はきれいなタヌキである。

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 限られたバーダーが集まる河原であるが、最近は鳥の写真より動物写真家のような作品が多くなっている。野生動物が繁殖できる環境を大事にしたいものである。

 

こちらも大漁   イタチ

 河原の湧水池で鳥を待っていると、土手下にはイタチの姿が見える。

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 枯れた草の間から頭を覗かせたと思ったら、身軽にぴょんぴょんと池の水際に入っていく。

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 こちらは本命は野鳥なので、その出現を待っていると、鳥よりも小動物の方が動きが活発である。

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 岸辺に入ったイタチがしばらくすると再び姿を見せた。水浸しになったイタチの口には大きな魚をくわえている。

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 かなり大きな魚のようで、誰にも渡さんぞというような顔をして、周りを警戒しながら枯れた草むらに入っていく。

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 カワウでさえなかなか獲れないような大きな魚をくわえてくるという事は、岸辺でじっと待ってて、チャンスには飛び込んで捕獲しているのかなと、その体の濡れ具合で想像してみるイタチの生態である。

 

美味しい薄の穂   アオジ

 緊急事態宣言下の公園の早朝は人影が少ない。霜の降りた枯葉の積もる散策路は、その踏み音だけが耳に残る。

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 狙いは常緑樹に来る別の鳥であるが、その根元に残る薄の枯れた白い穂には、アオジの姿が見える。

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 先ほどまでは地面に下りて枯葉の間の餌を捕っていたが、垂れ下がる薄の穂の方がおいしいと見えて、逃げる気配がない。

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 常緑樹に来るだろうと思う本命を気にしながら、アオジの採餌の観察をしてみた。

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 メスが来ているので、近くにはオスがいるだろうとその出番を待っていると、対面の小さな樹木にその影があった。

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 あいにくの朝陽が昇り始めた逆光になり、オスのきれいな色は出なかったのが残念である。

 

 

朝の集い   コジュケイ

 霜柱の立つ公園の散策路を登っていくと、坂道の上の方に無心に餌を捕っているコジュケイの家族が見える。

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 雛たちがもう少し小さい頃は、十羽ほどの大家族で行動していたが、最近は核家族での行動が目立つ。

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 激しい生存競争に負けて雛たちが少なくなったのか、それとも独立が近くなってそれぞれの家族に分かれているのかは定かでない。

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 ゆっくりとした歩みで近づいたせいか逃げることもなく、脇を通り過ぎるときも警戒心もなく夢中で採餌に忙しい。

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 そういえば年も明けて、もう少しすると繁殖の季節になるんだなと、改めて時のたつ速さに驚いているのである。

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 特にこの時期は、コジュケイなどの留鳥には目もくれず、越冬中の冬鳥にばかり目が行くので、そんなバーダーの心理を読み透かしているコジュケイの朝の集いなのかもしれない。

 

水飲み場のルール    イカル

 ここのところ運動不足気味なので、冷え込む朝ではあるが、陽が射してくると風がなく暖かく感じるので、公園に脚を向けてみた。

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 霜の降りた公園は落ち葉が白く光っている。ところどころにある盛り上がった土は、霜柱で持ち上げられもやしのように見える。

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 その土の盛り上がりがかなりの数に上るので、モグラもたくさんいるのかなと思ったり、フクロウがいればよい餌場になるんだな、と思いながら公園散策路をあるく。

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 陽が昇り始めると、公園の鳥たちも動きが活発になり、鳴き声と共に飛翔姿もよく見える。

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 すっかり枯れて葉のついていない紅葉の木の枝には、くぼんだ穴があり、そこに水が溜まっているらしく鳥たちの水飲み場になっている。

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 おりしもイカルの群れがバラバラと頭上を飛んだかと思うと、かわるがわるそこに水をもとめてやってきた。

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 見ていると順番を守って整然と水飲みをしていく。もう少しガツガツしているのかと思ったが、意外とその辺のルールは守られているようである。

 

 

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