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四国・四万十川の旅

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    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

酒と名物

今人 (いまじん)  純米大吟醸酒

12月8日はビートルズのジョン・レノンが亡くなった日である。1980年ニューヨーク市の自宅前で狂信的な一人のファンに射殺された。

ザ・ビートルズは、イギリス・リバプール出身のロックバンドで、1962年10月レコードデビュー、1970年4月解散まで活躍し、歴史上、全世界で最も広く知られ、最も成功したロックバンドであり、イギリスの外貨獲得に大きく貢献したとして1965年にエリザベス2世からMBE勲章が授与された人気のロックバンドであった。

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私の青春時代のポピュラー音楽はというとビートルズを除いては考えられないほどである。中でもリズムギターのジョン・レノンはメンバーの中心的存在で、オリジナル曲の80%以上の作詞作曲はジョンとポールの共作といわれている。

大ヒット曲の連発で、「抱きしめたい」のシングル盤は世界で1200万枚以上の売上げがあり歴代でも世界のトップクラスの記録といわれている。

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日本公演は、1966年6月30日から7月2日にかけて東京の日本武道館で行われた。日本への到着は劇的であった。メンバーの4人が日本航空のロゴ入りの法被を着てタラップを降りてくる姿が今でも頭の中に残っている。

今でこそロックバンドは当たり前になっているが、当時は長髪姿のロックバンドは「不良」の見本のように言われて、NHKなどは長髪のバンドは出演出来なかった時代である。

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そんな懐かしいビートルズの曲を聞かせてくれる店があり、年に数回顔を出すことがある。今でも私の車にはビートルズのCDが必ず置いてあり、長距離のときなどは心地よく耳に届く。

好きな曲の一つにジョン・レノンの「imagine」(イマジン)があるが、これと同じ名前の酒 「今人」(いまじん)が秋田にある。十数年前、秋田の繁華街川反(かわばた)で飲んだことがある。郷土料理店などが多い、雰囲気のある飲み屋街である。

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これは、秋田県男鹿市の酒店「リカーギフトよしきん」で発売しているが、1年に1回、限定で1200本の純米大吟醸酒を造るという。発売日は12月8日で酒名はレノンの曲イマジンから「今人」と名づけられたといわれている。

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寒い雪の中を、入ったその店で勧められたのが「今人」である。当時は、ブルーの細い首のボトルに入っていた。季節限定の希少価値のお酒をいただくことが出来た。BGMはレノンのアルバムであったかは記憶が定かでないが、製造元はあの「太平山」の小玉酒造である。

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           ルリビタキ ♂

「ビートルズはキリストよりも人気がある」というジョンのキリスト発言問題はあったが、レノンの「愛と平和」の精神は、妻オノ・ヨーコさんが引き継ぎ「ジョン・レノン スーパーライブ」のチャリティーに活かされ、世界26カ国に95校の学校が作られているという。すばらしい音楽と平和の精神が没後30年の今でも世界各地に残されている。

我は海の子  ブルーボトルの芋焼酎

出張での仕事が終わった後、空を見上げるときれいな満月が道路を照らす。新幹線で家にたどり着くことの出来る時間まで、駅前の居酒屋で一杯飲むことにした。

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一関駅の近くに雰囲気の良い蔵風の作りの居酒屋さんがある。店主のこだわりで厳選された酒が置いてある。くら(泡盛)、いいちこ(麦)、不知火(麦)、そしてコバルトブルーのボトルの”我は海の子”など。

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ドアを開けて入ると、蔵の中にカウンターがある感じでなかなか情緒がある。昔作りの急な階段を上る。独特の手すりにつかまらないと結構危ないが、二階はむき出しの梁の下で大人数の宴会が出来る広間がある。

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冷たい生ビールで喉を潤した後、我は海の子をロックで嗜む。見事なブルーのボトルに青いラベル、江戸切りこのタンブラーに氷を入れてゆっくりとまわしながら喉に流し込む。

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               我は海の子

芋焼酎ではあるが、あまり芋を感じさせない柔らかな香りとさわやかな甘さが心地よい。さっぱりとした味わいなのでロックか、ストレートが美味しい。

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この酒の特徴は、海洋酵母と海洋深層水ということで、ボトルの色が正にそれを表現している。海洋深層水は、水深200m以上の深海を回遊している海水で、ミネラル分を豊富に含んでおり、健康ブームの最近では話題の水である。

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最近の焼酎はクセがなく口当たりの良い、飲みやすい酒が多くなっているので、焼酎は芋か泡盛のようにいかにも焼酎という感じのほうが本来はうまい。

これは芋とは謳っているが従来の芋の感じとは違ってさわやかな感じのする芋焼酎であり、クセになりそうな酒である。製造元は薩摩酒造(株)で、あのさつま白波の蔵元である。

飲み物もいいが、つまみもまたお勧め。お通しの木綿豆腐にみようがの炒めもの、これがまたこの酒を引き立てる。酒に劣らずこだわっているのはここのメニューである。一押しは、”山田納豆ばっと”、山田さんという人が作ったという岩手の名物”ひっつみ”などに入れるすいとんの材料を納豆とあえたものであるが、これがまた美味しい。ちなみに「ばっと」とは、方言でこのすいとんの材料のことを言うらしい。

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ざっと、メニューを見てみると豆腐系7種、納豆系6種、卵系3種、ジャガイモ系4種、どれをとっても店主のこだわりで健康志向お客様主義でありがたいことである。

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               一関駅のカエル

「♪ われは海の子 白波の・・・・・♪」の歌を思い出す、海からの贈り物と地元岩手の創作つまみに酔いしれ、テーブル上の数本の青い空ボトルの蔵に後ろ髪を引かれながら、はやてのいすに身を沈め一関を後にした。

鹿児島    黒豚を食べる

 鹿児島ではなんと言っても、薩摩切り子、桜島大根、薩摩揚げ、芋焼酎と黒豚が名物である。昼食に薩摩黒豚のとんかつが美味しい、行列のできるとんかつやといわれている 「黒かつ亭」 に寄ってみる。

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  キャベツ、ライスお替り自由のサービスは、若者にはありがたいことだが、我々の年代になると量より質になる。しかし、このお店はこの両方を満たしてくれるからありがたい。これで900円、お手ごろ価格である。

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  洗面所の中に、徳川家康の言葉がかけてあった。 「人の一生は、重い荷物を背負って遠き道を行くが如し、急ぐべからず。」 最近のスローライフを象徴しているようである。グローバルな社会になって、ビジネスも時間が勝負を決めるようになってきているが、こういう考え方も必要かと思う。

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  鹿児島の駅ビルにはなぜか大きな観覧車がある。アミュプラザ鹿児島で鹿児島最大の規模のレストラン街があるという。さらに駅前には 「若き薩摩の群像」 がみえる。1865年、薩摩藩が密かに派遣した英国留学生達の像である。一行の留学体験は、後の日本近代化に大きく生かされたと聞く。

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       若き薩摩の群像 

  甲突川を渡り、城山公園に向かう途中に鶴丸城跡がある。 「薩摩では人をもって城となす」 のの言葉通り、天守閣のない屋形造りの城である。古い石垣や堀の風情に江戸の昔がしのばれる。

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               鶴丸城跡

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           古い石垣に生える木

  左に曲がり、城山展望台への上り坂の入り口に 「薩摩義士碑」 がある。江戸時代、幕府から課せられた難題で木曽三川(岐阜県)の治水工事を行った際、自決や労死した人々を義士とたたえる記念碑である。

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            薩摩義士碑

  城山展望台では、桜島と鹿児島市内を一望できる、桜島が最も美しく見えるポイントであるが、今日はあいにく雲が多く桜島は良く見えない。城山周辺には西南戦争最後の激戦地が数多く残っている。西南戦争の銃弾跡、西郷隆盛終焉の地、西郷隆盛洞窟など。今では、城山には大きなホテルがあり最高のビュウーポイントになっている。今度来るときはこのホテルに泊まることにする。

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              桜島遠景

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          樹齢?年 

  城山公園には、樹齢数百年といわれるような木がたくさんあり、またそこには必ずお地蔵様がきれいな花と共に座っている。

  鹿児島最大の繁華街・天文館に泊まる。東京で言えば新宿歌舞伎町、千葉では栄町、仙台の国分町といったところである。人口60万人の都市にしてはにぎやかである。聞くところによると、街を歩いている人は多いが店の中は閑古鳥だよといっていた。

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  天文館とは、江戸時代、この地に薩摩藩の天文観測所 「明時館」 があったことが名前の由来で、現在は南九州一の繁華街といわれて賑わっている。

  精肉店が経営している、安くて旨い店といって紹介された、黒豚しゃぶしゃぶ・すき焼きの 「梵道留」 という店に入った。お奨めの鹿児島が誇る黒豚の最高峰、六白黒豚のしゃぶしゃぶを注文する。

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  お店のおかみさんの説明によると、限られた生産者のみが手塩にかけて育てた最高の肉質を誇る 「六白黒豚」 だという。六白黒豚とは、鼻と両手(足?)、両足と尻尾が白い黒豚だということである。今度、豚と逢う機会があったら良く見てみようと思う。

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  確かにやわらかくて美味しい。口の中でさらりと溶ける脂身がうまさを引き立てている。そうかといって高いかというと、値段も手ごろである。セットで一人前1,575円也、野菜と他の料理三品付きで価値がある。本格いも焼酎 「木挽」 でグラスが進み、お替りをしてしまった。

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  満足して夜の街を歩くと、らーめん街があり、らーめんのスープの香りが店の方向に足を向けさせる。鹿児島らーめんの美味しいところはどこ?、と呼び込みのお兄さんに聞くと、すべて美味しいが、豚トロらーめんがいいよと店を教えてくれた。

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          鹿児島らーめん 「豚とろ」

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         必ずおしんこが付く  650円也 

  本当に、らーめんに入っているチャーシュウが口の中でとろけるようである。何でもそうだが各地の名物は、その地の気候風土で育ったものなので、その地で食べたり、飲んだりするのが一番美味しい食べ方なのだろうと思う。この次は、おはら祭りを見ながら、かみさんを連れてきてあげよう。 

柿の葉ずし と 菩提もと清酒   奈良の一献

  奈良の名物というと、「奈良漬け」と「柿の葉ずし」 が思い出される。かみさんの推薦もあって、柿の葉ずしの美味しいといわれている、ヤマトの柿の葉ずしを食べる。塩加減がちょうど良く口にあう。 ホテルでも柿の葉寿司を食べてみたが、やはりこのヤマトの柿の葉ずしがいちばんだと思う。

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  柿の葉ずしの案内にはこう書いてある。『福島県会津地方のコシヒカリ、日本近海で獲れた、選りすぐりの鯖、北海道で水揚げされた紅鮭。ヤマトの柿の葉ずしは、厳選を重ねた素材を保存性に優れた柿の葉で丁寧に手作業で包みます。里山の滋味がふんわりと薫る伝統の技とこころで作り上げた美味なる「ひとつつみ」。』

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  鯖と紅鮭というシンプルな押し寿司であるが、全国の美味しい産地のものを奈良という古都で食べるのがまたいいのかも知れない。とにかくうまい。

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 柿の葉ずしヤマトのパンフレットには「味のしおり 一期一会」 と書いてある。私のブログの主旨と同じなのでうれしくなってしまった。

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  内容を紹介すると次のようである。『 「おかげさまで」 の心を送る大和五條のひとつつみ・・・古くは江戸時代の中ごろから、吉野川や紀ノ川の沿った村々では、夏祭りのごちそうとして今も変わらず愛される、手作りの柿の葉ずしを家族そろって愉しんできました。

  海の幸と柿の葉が織りなす、郷土の味わいはみなの健康を願い、客人たちの笑顔を想う知恵と伝統のひとつつみ。

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 ヤマトは昔ながらの伝統を守り「おかげさまで」の想いを込めて一つひとつ手作業で作ります。大和路を巡る旅のお土産に、ヤマトの柿の葉ずしをご賞味ください。

  旬の味を詰め込んだ、お弁当や仕出し料理もございます。おもてなし処 「夢宗庵」 では 「一期一会」 を大切にこころづくしのご用意をして皆様をお待ち申しあげております。大和五條が育んだ滋味をどうぞ心よりお愉しみください。』 と書いてある。

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 夜はホテルで食事をとることにしたが、古都、奈良に来たので洋食もないだろうと、和食の会席料理にした。今日は中秋の名月だというので月を気にしながら食事をしていると、お店のマネジャーが、中秋の名月はきれいに見えてますよと教えてくれた。

 冷たい生ビールを一気に飲んだ後、奈良の日本酒を飲もうと銘柄をたずねると、奈良の酒11銘柄を紹介してくれた。中でも名前と辛口ということで 「百楽門」 をたのむ。氷を砕き小さな緑の葉が副えられて冷たくひやされてたお酒が届いた。

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  味わいながら美味しく飲んでいると、マネージャーがサービスですといって他の銘柄を飲ませてくれた。「花巴」 という、これは甘口でかみさん好みであったが美味しい酒である。

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 そして 「菩提もと清酒」 の説明をしてくれた。日本最古の清酒を愉しむ会である。『それは今から約500年前の室町時代に奈良で誕生、毎年正暦寺で造られる。 「菩提もと清酒」  蔵ごとに性格の違いをたのしんで頂きたい。全国ですべての銘柄が飲めるのは当店だけです。』ということであった。

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  「菩提もと清酒」 の全11銘柄は、 「菊司」(きくつかさ)、 「両白」(りょうはく)、 「升平」(しょうへい)、 「花巴}(はなともえ)、 「八咫烏」(やたがらす)、 「百楽門」(ひゃくらくもん)、 「白堤」(ひゃくてい)、 「嬉長」(きちょう)、 「鷹長」(たかちょう)、 「三諸杉」(みもろすぎ)、 「都祁氷室」(つげのひむろ)である。

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  ちょうど、私の誕生日でもあり美味しい料理で、美味しい酒を頂いて古都の風景を愉しみながらひと時をすごした。ほろ酔い気分で外に出て、大きな石に腰をかけて、夜空に輝く月をながめた。

  このために猿沢の池の中秋の名月の催し 「采女まつり」 を見逃してしまったのである。このまぼろしの酒を楽しむ集いは春夏秋冬、年4回開催されるそうである。ぜひ酒飲み友達とまた出かけてみたいと想いながら奈良を後にした。