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    野鳥たちの表情を表現できればと思っていますがショットが精一杯。

花たち

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    気の向くままの足跡を紹介します

風景

  • 常陸海浜公園
    一期一会の心に残る風景

淡島の一日

  • 淡島から見るサンセット
    奈良の帰りに淡島に一泊。夕日と富士山がきれい。露天風呂から正面に富士山が見える。

四国・四万十川の旅

  • 金比羅宮
    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

温泉の旅

箱根の湯  渓流沿いの隠れ宿

立春とはいえ、まだ厳寒の箱根路の温泉に行くことになった。毎年恒例の学生時代の友人たちとの年一回の小旅行である。

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            ロマンスカー

新宿からロマンスカーの展望台の眺めを楽しみながらの約90分箱根湯元を目指す。今回は幹事の計らいで、展望車を予約してスタートから酒を楽しみながらの旅路である。

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       国道にある乗り場・・・宿の入口

あいにくの空模様ではあったが、すっかりいい気分での箱根湯元。ここからは登山電車に乗り換え、スイッチバックを繰り返しながら箱根山を宮の下まで登る。

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        渓谷電車乗り場

この登りを見ていると、お正月の大学箱根駅伝の山登りの走者は、いかにたいへんであるかということが良くわかる。

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箱根登山電車は、スイッチバックのたびに運転手と車掌が入れ替わりゆっくりと登っていく。見ていると運転手も車掌もどちらも運転ができればその都度交代しなくてもいいのではと余計な心配をしてしまう。

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        渓谷へと下る

登山鉄道の宮の下の駅から今日の宿「対星館」への渓谷電車の乗り場に向かう。国道1号線の脇にその渓谷電車の乗り場はある。車数台を停めることができる駐車場のある乗り場は格子戸をあけるとカウンターと待ちあいの椅子とテーブル。

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案内の人が、「たった今、渓谷電車は出てしまいました。十分ほどお待ちください」という言葉である。早川の渓谷と箱根山の景色を眺めながら渓谷電車を待つ。

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間もなく電車が来ますという言葉に窓の下を覗いてみると、小さなブルーのケーブルカーが川底から昇ってくる。定員は十数人乗れるどうかの小さな電車である。

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             早川からの対星館

階段を降りて、乗り場からその渓谷電車に乗るが、他に乗客はなく我々4人が貸し切り状態で乗り込む。国道1号線から約300メートル下の早川の渓流までの5分間のケーブルカーの旅である。

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             玄関・・・鎌倉古道脇にある

これに乗らないとその宿には行くことができないという楽しみでもある。渓谷電車を降りると宿の人の丁寧なあいさつで迎えてくれたのは嬉しい。そのせいか気分も良く、川の流れとその豊かな水のもたらす驚くほどのマイナスイオンを感じるのは私だけだろうか。

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             調べの滝

「対星館」という名前の由来は、禅僧夢窓国師がこの地で庵を構え、星に対して座禅を組んだことから名付けられたという。

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             地酒「箱根山」

温泉も90度で湧き出る源泉が5本もあり、24時間源泉かけ流しという肌がつるつるする良く温まる良い温泉である。

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           大雪の後の杉並木、枝が折れて落ちている

野天風呂では、絞ったタオルを頭に載せ、岩に腰掛けて見る早川の渓流は、白い水しぶきが目の前に飛び散る。川に垂れ下がる木の枝にはジョウビタキの姿があり、尾を振りながら、私を迎えてくれている。

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        芦ノ湖と富士山

広い個室での夕食は至れりつくせりで、ついついお酒の方も進んでしまう。地酒の「箱根山」純米吟醸酒は、この渓流の宿を虜にしてしまいそうである。

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        海賊船と富士山

良い温泉と美味しい食事と酒の一夜の後は、快晴の芦の湖からの富士山を眺める。大涌谷での黒卵で寿命を7年伸ばして、鋭気を養いながら箱根山を後にした湯の旅であった。

北信濃  野沢温泉の源泉

菜の花公園を後にして、日陰に少し黒くなった雪を残す山道を登っていくと、北竜湖に出る。夏日の暖かさに湖面ではカヌー遊びをする若いカップルの姿が見える。ここも湖岸に咲く桜は淡いピンク色に輝いて満開である。

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雪が残るスキー場のリフトが見えてくると、屋根にスキーを積んだ車と行き違う。温泉街の狭い道路に入ると温泉の蒸気がいたるところで昇り、まさに温泉地に来たという感じがする。

近くの駐車場に車を止めて、温泉街の中に13ヶ所もある外湯の一つ大湯に向かう。英語での案内板も見え、さすがにかつてオリンピックを開催した街だということがわかる。

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街並みが青い空と石畳の通りで整備されておりきれいである。お土産やなど店の雰囲気も活気があってついつい覗いてみたくなる感じである。

狭い坂道が多い街路であるがそれがまた、温泉街のいい雰囲気を出している。いたるところの道路わきに水の流れがあり雪解け水が勢いよく流れている。

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 そしてどの店の前にも男女二人の「木像道祖神」が置いてある。その説明書きを読んでみると、

『この道祖神は、こどもの健全な成育を祈り、年頃の子息、娘の良縁を願って作られるもので、現在でも、こけし人形大のものを毎年つくっている家も相当見られる。

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            木像道祖神

野沢温泉の木像道祖神は、カワグルミ、シナノキ、シラカバ、などの木を切り、上部の皮を削り、炭で顔を描く。着物は内山紙を切って格紋、巳紋を入れ、紙の帯で結んで男女一対を作り神棚に祀る。』

この地では、重要無形民俗文化財になっているという案内文がある。

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石畳の街をぶらぶらと店をひやかしながら歩いて大湯に着く。入り口で案内板を読み、入り口のドアの開け閉めを見ているとこの外湯に出入りする人は結構たくさんいるのに驚く。

この村内には30あまりの源泉があり、13箇所の外湯があるという。この施設は地域住民が管理している生活の場であり、電気、水道は住民が負担をして毎日当番制で掃除をしているとのことである。

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             大湯

この共同浴場はこうした住民の管理のおかげで観光客は無料で入ることができる。旅人にとっては本当にありがたいことである。

木でできた扉を押し開けて中に入り、靴を脱ぐと簡単な仕切りがあり、衣類は風呂に入っても見えるところの棚に置くようになっているので、お風呂に入っている人の前で衣服を脱いでタオルをもって湯船に入る。ここでは、洗剤で体や髪の毛を洗うことはできない。

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             大湯(13湯の一つ)

湯船は二つあり、あつ湯とぬる湯に分かれているが、ぬる湯といってもかなり熱くお湯が動いただけで我慢ができないほどの熱さである。肩まで浸かりじっとしているのが得策のようである。

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      あくと湯(足湯)  

少し水を入れながら入るがそれでもかなりの熱さである。しばらく我慢をして肩まで入っていると体中が温まり汗がどっと出てくる。なれてきたので、あつ湯に入ってみたが足をを入れただけでその暑さで飛び出してしまった。

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        白い湯の花が浮かぶ足湯

因みに、それぞれの湯の温度を見てみると、ここ大湯は66.4度、源泉の麻釜は86.9度、熊の手洗湯40.2度、河原湯60.1度、真湯55.1度、滝の湯78度である。

普通に入れるのは、熊の手洗湯ぐらいで、話に聞くとそこは観光客で混雑しているようである。この温泉に詳しい人が入っていて、熱いときは湯もみ板で湯もみをして入ると入りやすいと教えてくれた。その人は13の湯は全部入ったそうである。この次にくるときはそんな準備をしてきたいものである。

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20分ぐらいで湯の外に出ると、汗がどっと出て来てなかなか引かない。大湯の前の坂道の角に足湯がある。そこで涼みながらかみさんが出てくるのを待つことにする。

ここでは「あくと湯」といわれているが、長野では、かかとのことを”あくと”と言うことがある。そこから来ているのかなと思いながら足を湯につけて、街行く人々を眺めている。

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湯あがりに冷たい生ビールをといきたいところであるが、ノンアルコールも置いてないというので、冷たいそばと山菜のてんぷらで腹ごしらえをして帰途についた。お腹が空いていたせいか、このそばの味はまた格別であった。

露天風呂 日本百名山「常念岳」近望

満開の桜を満喫した後、犀川、大王わさび園を後にして安曇野市内を通り、豊科駅から大糸腺を越して烏川上流へと常念岳に向かって車を進める。

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       常念岳(2,857m)

青い空が広がる田園地帯は春の花がいっせいに咲いている。淡いピンクの桜の花、濃い色の桃の花、田んぼには黄金色に輝く菜の花が広がる。

新緑の樹木の林を進むと道路がだんだん狭くなって、あるところは片方の車が道路の片側に寄ってすれ違いをしないと通れないところもある。

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      菜の花と常念岳

しばらく走ると視界が開けて近代的な新しい建物が見えてきた。目的地の温泉である。「ほりでーゆ四季の里」、露天風呂からは日本百名山標高2,857mの「常念岳」が正面に見える。

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       梅の花と常念岳

木戸銭500円を払って、日帰り入浴を楽しむことにする。連休初日、本日がリニューアルオープンと聞いていたので混雑を予想していたが、露天風呂はほかには一人だけで貸切状態である。

ゆっくりっとアルプスを眺めながら温泉を楽しむことにした。豊富に湧き出る湯は天然ラドン温泉、湯の中に含まれる微量な自然放射線は人体にとってはよい刺激となるらしい。

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              烏川と蝶ヶ岳

この刺激により、毛細血管が拡張して新陳代謝がよくなり、その結果、免疫力や自然な治癒力が向上してお風呂に入りながら、森林浴効果が得られるといわれている。

大きな石で囲まれた露天風呂に浸かって、目の前に雪が残る常念岳を見ていると、近くの樹木の枝では野鳥たちの鳴き声が聞こえ、心身ともに洗われる心地である。

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湯船から上がって、裸で石でできた座れるようになっているベンチに腰を下ろして山を眺めていると、春先の強い紫外線を全身に浴びてさわやかな高原の風が気持ちいい。

足元には花崗岩と思われる石が敷き詰められ、その断面に太陽の光が反射してキラキラと光る。常念岳は花崗岩質の山と聞いているのでそれを利用しているのだなと思いながら稜線を見上げる。

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このあたりの北アルプスは、ピラミッド型の常念岳がひときわ目立つ。残雪の前常念岳の中央に、黒い姿のとっくりを手にした常念坊の雪形が見られるようになると、安曇野の田植えの時期になるのだという。

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             新緑と蝶ヶ岳(2,677m)

今年は雪が多いので、どんな雪形がいつ見ることができるのか楽しみである。湯上りに冷たいノンアルコールビールを飲んで、名物の「とうじそば」と季節の野菜に舌づつみを打つ。

宿の人に「オオルリが来てますよ」と聞いたので、帰り際にオオルリを探鳥することにした。渓谷の管理事務所の人に聞くと、烏川渓谷のオオルリは昨日は5羽の出現でにぎわったようであるが、本日は鳴き声だけで姿は見えないとのこと、残念ながら引き上げることにした。

大露天風呂  宝川沿いに広がる湯けむり

宝川温泉「汪泉閣」は歴史を感じる建物で、川沿いに第一別館、旧館、本館、東館と繁栄と共に増築してきた感じのする造りである。内湯も宝川の渓流が見える源泉かけ流しの快適なお風呂で、24時間いつでも楽しめる。

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内湯もいいがやはりなんといっても大露天風呂である。本館から階段を降りて1階に出て旧館を通り、つり橋を渡ってお風呂に向かう。あいにくの小雨であるが雨の露店風呂もまた風情があっていい。

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水かさの増した川の流れを下に見て、つり橋を渡ると左側に熊園があり、月の輪熊が5頭檻の中にいる。

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この温泉の名物は「熊汁」と「魚料理」であるが、まさかこの熊ではないだろうなと思いながら、もみじの葉が落ちている石畳を歩く。

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露店風呂の入口に、民具や農工具など古い道具が並んでいるので、昔懐かしく眺めながら見ごろの過ぎた紅葉の林の中を露店風呂へと石段を降りる。

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         摩訶の湯

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まず最初にあるのは、混浴「摩訶の湯」、100畳の大きさがあり散り際のもみじの枝の間に湯船が見える。石段を降りると更衣室が男女別にあるが、風呂は混浴である。

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        摩訶の湯

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       子宝の湯

その隣にあるのが、川沿いに手すりがついた「般若の湯」これも混浴で約50畳の大きさで、若い女性がたくさん入っているので、後から入るこちらの方が圧倒されそうである。

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        般若の湯

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普通、混浴というと昔若かった女性を想像するが、ここは大胆にも現役の若い女性や、若いカップルが多いのに驚き、時代も変わったものだと感心する。

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       摩耶の湯の前から子宝の湯を見る

子宝の湯の上屋には武尊神社(ほたかじんじゃ)が祀られている。そのせいか若いカップルの姿が目立つ。子宝に恵まれて幸せな人生をおくられることを陰ながら祈る。

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       子宝の湯と宝川の濁流

宝川の激しい流れの川沿いにさらに下ると、女性専用の「摩耶の湯」、約100畳でよしずで囲われて湯船は見えないようになっている。その前を通り、つり橋で川を渡ったところにあるのが「子宝の湯」、これも混浴で約200畳のかなりの大きさである。湯につかりながら川の流れや目の前に広がる風景をゆっくりと眺めることができる。

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        子宝の湯

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宝川を挟んで両側に4か所のお風呂があるが、源泉かけ流しの24時間入浴可能である。泉質は弱アルカリ性単純泉無色透明で、湯量は豊富である。湯温は43度から70度で快適な入浴を満喫できる。広い湯船なので入り口付近はいい湯加減であるが、川べりにいくとぬるくなるので、肩まで浸かって温まる。

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        摩訶の湯と名残もみじ

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        早朝の子宝の湯

昼、夜、早朝と大露天風呂につかったが満足のいく温泉であった。もう少し時期が早ければきれいな紅葉の下での湯浴が楽しめたのだろうなと思いながら、湯船に落ちてくるもみじの葉を眺めながら湯けむりを楽しむ、この風景で一献傾けたら最高の雰囲気だろう。春夏秋冬楽しめる温泉である。

宝川温泉  天下一の混浴露天風呂を楽しむ

せっかくの週末なのに朝からあいにくの雨模様、気温は高く暖かではあるが地面に落ちた落ち葉をぬらしている。今日は年に一度の学生時代の友達との温泉めぐりの日である。

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         汪泉閣東館

今回は、群馬県水上の宝川温泉である。最近の温泉ブームで結構人気のあるところだといわれていたのでこの日を楽しみに待っていた。

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 小雨の降る関越自動車道を一路水上へと進路を向ける。今回の幹事は地元群馬県の友達で二年ぶりになる。天気がよければ、谷川岳を見てゆっくりと温泉につかり美味しい酒を飲み明かそうと言うコンセプトであった。

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 ところが天気予報によると午後からは雨脚がひどくなりそうと言うので、まっすぐに旅館に向かうことにした。途中前橋で友達を拾って、美味しいと言われる地元のそばで腹ごしらえをして、雨男は誰だと究明しながら思い出話に盛り上がる。

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         露店風呂方面

 旅館での時間をもてあましてはいけないと、なじみの月夜野の酒屋さんによって地元のお勧めの地酒を入手。水上インターを降りて水上駅の近くではSLの姿もみえ、蒸気機関車の警笛を聞きながら藤原湖を目指して奥深く入っていく。

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        露店風呂への吊り橋

雨でにごった薄緑色の満水の藤原ダムの上をわたり、ダム湖の周りをめぐる道路を走る。周りはすっかり紅葉も終わり、冬を迎える準備をし葉を落とした木々たちが立ち並んでいる奥利根の自然の中の上り坂を右に左にカーブを切りながら走りぬく。

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一時間ぐらい走ると、宝川温泉入り口の看板があり、大手門をくぐり今度は川底に向かっての下り坂である。雨で増水した流れの速い川沿いに旅館の建物が第一別館、旧館、本館、東館と並んで建っていて、一番上流の新しい東館が旅館の玄関になっている。

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橋を渡り、玄関横に車をつける。まだ昼の12時を過ぎたばかりではあるが、雨が激しいのでチェックインできるか交渉をすると、気持ちよく受け入れてもらえたので荷物を降ろしてフロントへ向かう。

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 眼下に宝川の渓流(本日は濁流)が見えるカフェで宿帳を記入しながら、部屋ごとに親切に説明をしてくれる。ここで、たくさんある浴衣の中から自分にあった柄やサイズの浴衣を選んで部屋に向かう。

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 廊下のところどころに、きれいな生け花や大きな木彫りの置物がアンティークな雰囲気を漂わせて、ピカピカに光った板の間の廊下を歩くと歴史のある温泉旅館が我々を歓迎してくれているように見える。

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                   廊下にある火鉢

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             露店風呂の入口

 窓の外には雨だれが白く光って落ちているが、お好みの浴衣に着替えてまず軽くのどを潤し、楽しみにしている天然温泉賭け流しの天下一の混浴露天風呂を堪能してみようと思う。

大涌谷と黒たまご  箱根大涌谷を歩く

 芦ノ湖のほとりの源泉かけ流しのホテルに泊まることにした。ケーブルカーの駅,桃源台が近くなので、そこまで歩いて行きロープウェイで大涌谷にいく。新緑の季節なので観光客は多い。つつじがきれいに咲き始めている駅から二本のロープに吊られたゴンドラに乗る。ゆったりと八人ぐらいは乗れるので快適である。

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          大涌谷

 芦ノ湖を見下ろしながら、ぐんぐんと登る。眼下に大涌谷の地熱の噴煙が見えてくると、大涌谷駅になる。乗り放題切符なので早雲山まで乗ることにした。眼下に硫黄を噴き出す温泉源を見ながら、早雲山に向かう。早雲山は必ず降りなければならず、何もないところだが山々を眺めながら時間をつぶすことにした。

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 大涌谷の名物は、”黒たまご”である。五個500円で売っている。これを食べると、寿命が7年延びるという。こんな言葉があった 「箱根みて おもシロイかな黒タマゴ」 みるとたくさんの人が並んで黒たまごを買っている、これだけの人がみんな寿命が延びるのだから、日本は長寿国になるのだなと感心する。黒たまごが出来るまで の看板がある。

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          黒たまご

それによると次のようである。  ①温泉池の中で卵を一時間ほどゆでる。 ②このときに温泉に含まれる硫化水素と鉄分が結合し硫化鉄となって自然に黒くなります。 ③温泉池から出して5分ほど蒸して出来上がりです。 ④なお、時間の経過により色があせますが品質に異常はございません。

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          温泉池

温泉池の温度80度、蒸し釜内温度95度~100度との説明がある。ちょうど卵を出すところでああったが、かなり熱そうである。食べる方はご利益を願って食べているが、それを作る人は淡々と作業を繰り返している。”信ずる者は救われる”心境である。

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                 黒たまご割用ツール

 温泉池のそばでは、この卵を販売する店があり、長蛇の列である。この卵は、下から卵専用のロープウェイで随時運ばれて来る。並んでいる人の数を見ると、一日どのくらいの卵が売れているのかはよく分からないが、かなりの数である。

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 我々は、近くのレストランでこの卵を食べた。するとここでは、紙で織った殻入れ用の箱をだしてくれ、さらにテーブルの上には殻を割る道具まで用意されている。卵の持ち込みで生ビールを飲みながら、大涌谷の大自然を満喫する。

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          卵運搬用ケーブル

地熱の湯気が噴出する山肌を歩くと、小さな神社がある。手水は、普通清水であるが、ここの手水はお湯であった。お湯で清めて、願掛けをする。

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          温泉手水

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                芦ノ湖の海賊船

海抜の高い、大涌谷は曇り空なので結構寒く感じる。ロープウェイ駅に戻り、桃源台駅に向かう。芦ノ湖の海賊船が停泊する湖畔を目指して、ゴンドラは静かに下ってゆく。今夜はゆっくりと箱根の湯につかろう。

雄大な富士と温泉    河口湖畔

 どの部屋からも富士山が見えるという、河口湖の  「湖山亭 うぶや」 に泊まることにした。週末の午後からは雨模様だが翌日は晴れて暖かいとの予報で、東北からの出張も朝一番列車で帰り、昼から出かけることにした。

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            オオバン

  中央高速河口湖インターを下りる頃に予報どおり雨が降ってきた。山梨といえば、”ほうとう” ほうとうのお店はたくさんあるがここがお勧めといわれている 「ほうとう不動」 に行く。古い民家を思わせる大きなわらぶきの情緒のある建物である。

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 背の低いくぐり戸をはいると店内は広く活気がある。お客様が多いせいか、接客はぞんざいだ。天井が高く梁がむき出しの造りの店内のテーブルに着く。観光バスでのお客さんだろうか、畳の部屋では大勢のお客さんが待っている。

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           逆さ富士の名所

 ほうとうを注文して客席から見える厨房を覗くと、年を重ねたご婦人がテーブルの上にほうとうの鍋を数十個並べて、ほうとうと具を入れて忙しそうに煮込んでいる。あわただしく動いている姿は戦場さながらの光景で見ていると壮観である。

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           うぶやのライブラリー

  待つこと20分ぐらい、出来上がるといっせいに駆け足で運んでいるので鍋がぶつかって、熱いほうとうをかぶってしまうのではないかと心配するほどである。出来立ての湯気の上がるほうとうの鍋が目の前に置かれると、美味しそうな臭いがはなをくすぐる。かぼちゃ、サトイモ、にんじん、ねぎなど野菜はとろけるようによく煮込んである。

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            河口湖に住む河童

  熱い鍋をふうふう言いながら食べる。ちょうど外は雨もようで寒いので体が温まる。店の壁には歴代の戦国武将の絵が飾られている。戦国武将も、戦場での暖と空腹をこうして満たしていたのかと想像しながら食べる。

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           幻想的な河口湖  Ⅰ

  雨脚は強いので早めに旅館に入って、風呂でも楽しもうと河口湖畔の道路を少し戻る。湖上にかかる大橋の手前のトンネルを抜けるとすぐのところに宿はあった。

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          幻想的な河口湖 Ⅱ

 部屋にはいるとベランダから目の前に河口湖が見え、遠方雲の中にたぶん富士山があるのだろうという感じである。ここは宿泊棟とお風呂のある建物が分かれている。お風呂棟は2階3階が男性用、4階、五階が女性用となっていて、部屋とは2階でつながっているので便利である。途中には富士山をテーマにした傑作写真が数多く飾られている。さすがにここに住んでいる人はいいチャンスを物にしていると感心して魅入る。

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  「うぶや」の由来は・・・・・産屋ヶ崎伝説にある 『木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の皇子、日子穂々出見命(ひこほほでのみこと)は、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)と結婚する。が、皇子は、「自分と一夜をともにしただけで身ごもったのか?」と猜疑。

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  うぶや神社  安産の神 コノハナサクヤヒメを祀ってある

 これに憤然とした豊玉姫命は、岬に産屋を作らせ、その中にこもった。そして陣痛とともに産屋に火をつけ、燃え盛る火の中で三児を無事出産したという。』そんな伝説が地名の由来になっている。

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            宿の庭園からの富士

  翌日、早朝からお風呂を楽しもうと大浴場に行く、深い霧に包まれた湖畔は乳白色で何もみえない。残念そうに眺めていると、旅館のひとが今日はきれいに晴れて富士山が良く見えますよといってくれた。地元の人は天気がわかるのだと安心して朝食をとって霧が晴れるのを待つことにした。

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             霊峰 富士  

 食事の場所からも本来であれば富士山が見えるのだろう。ちょうど良い味付けの和食に舌鼓をうちながら、湖畔の景色を眺める。濃い霧に包まれた河口湖もまた幻想的できれいに映る。白いもやの晴れ間に時折見せる富士の冠雪の頂が絵になる。

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           ワカサギ釣りの船  

  食事が終わる頃には太陽が昇り、霧がすこしづつ晴れて来る。目の前に雄大な富士の山が見える。雪をかぶった富士はやはり見ごたえがある。湖面に陽の光が当たり、その水を掻き分けて泳ぐ水鳥のすがたがきれいだ。

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            水鳥と陽の光

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           朝もやの水鳥

  オオバン、カイツムリ、キンクロハジロだろうか遠く釣り人の船と共に湖上に浮かぶ姿はまた、富士を引き立てる良い構図である。

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  ちょうど部屋の露天風呂からも晴天に雪をかぶった富士山が正面に見える。しばし朝湯につかりながら富士の絶景を眺めた。いつも多摩から見る富士は頭の部分だけであり、しばらくすると雲が出てきて頂上は隠れて見えなくなってしまうが、ここでは裾野から頂上の雪煙までくっきりと見える。

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          部屋の露天風呂からの富士

 肌がつるつるする温泉とま白き富士の眺めを堪能して、しばしの贅沢を楽しむ。35回目のの結婚記念日は良い天気とよき温泉で迎えることができ感謝感激である。宿の女将からの心づくしのワインを頂き、温泉につかりながらワイングラスを傾けた。

  ワインにはこんな手紙がついていた 「お二人で築いた愛の記念日おめでとうございます。年輪を重ねるごとにますます愛がふかまりますように・・・」 とある。ありがたいことだ。「うぶや」 というだけあって若いカップルや家族連れが多い。

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  富士山がどこからでも見える宿と聞いてきてみたが、接客の態度も、若い、感じのいい女性が多く、十分なもてなしぶりには大満足であった。友達にも勧めたい宿の一つである。

 お土産は売店にある ”うぶロール” が美味しい。来月には冬花火もあり、湖上にきれいな花を咲かせると聞いたので、その頃にまた泊まりたいと思いながら河口湖畔を後にした。